
「テレクラ」という言葉を聞いて、懐かしいと感じる人も少なくないのではないでしょうか。
テレクラとはテレフォンクラブの略語で、今から20年以上前に全盛期を誇った電話を介して女性との会話を斡旋する風俗店です。
男性は、入店するといくつも用意された個室に入りその中に備え付けてある電話に女性から電話がかかってくるのを待ちます。
電話がかかってきたなら、その女性とおしゃべりをしたりデートに誘ったりするというわけです。
中には女性とのテレフォンセックスを楽しむ人も珍しくなく、それ専用のテレフォンクラブもあったくらいです。
電話を掛けてくる女性は興味本位や暇つぶしということもありましたが、大半は出会いを求めていることが多かったのです。
街のあちこちにテレフォンクラブの店舗があり、お酒を飲みに行った帰りなど多くの男性が利用していたものです。
電話が掛かってこない間は、個室に備え付けてあるテレビでエッチなビデオなどを見ることもできました。
しかしその後数年のうちに、テレクラに絡んだ事件などが多発しました。
また、テレクラは不健全な男女関係を助長する、女子高性などの援助交際の場となるといった理由によりいろいろと規制を受け、その結果徐々に人気が下降していきました。
さらにインターネットの普及と共に、新しく男女の出会いを提供する場所として出会い系サイトが出現したりして、その場を奪われてしまったのもテレクラが廃れていった原因のひとつです。
今ではテレクラの看板などほとんど見ることはありませんし、実際テレクラなんて今でも存在しているの?と思っている人も多いのではないでしょうか。
けれどもテレクラ自体がなくなってしまったのではありません。
最近のテレクラは形を変えてインターネットを利用したテレクラ、いわゆる「テレクラサイト」が人気となっているのです。
テレクラのメリットは地元に密着している点です。
出会い系サイトは全国にネットを張り巡らしているので、日本中、いや海外の女性との出会いを提供してくれる可能性もあります。
ところが、実際に会うとなるとやはり近場の女性のほうが現実的といえるのではないでしょうか。
その点を改めて実感した人たちが、最近出会い系サイトからテレクラサイトに移行してきているというわけなのです。
話をしていても地元の話なら盛り上がり方が違いますし、親近感が生まれやすいからか、出会いの可能性が高まるようなのです。
新たな形で復活したテレクラ、これからどんどん人気が高まっていく予感がします。